しかし非常に早口。頭の回転が速すぎるんですかね。
先生が指摘したのが、入学試験で英語が100点満点で入学してくる医学生に英語のニュースを聞かせても全くわからない、The New York Timesの社説を読ませても辞書なしでは読めない、という日本の学生の悲しい現実。
日本の英語教育は完全に間違っているのに、誰もそれを変えようとしない。
とにかく赤ちゃんが言葉を学ぶようにまずListeningをたくさんやらなければならない。
だいたいtarget languageを300時間ほど聴くとどの言語でも音の切れ目がわかってくるので、外国語を学ぼうと思うならば、まず真剣に一日3〜4時間その言語を聴くことだそうです。そして脳のウエルニッケ野にその音に反応する部分を作り、その後はSpeakingを練習するとスムーズに新言語を駆使できるようになるそうです。
ReadingとGrammarをやっていても一生その言語でのcommunicatorにはならないと断言。
もちろんそれは私たち日本人の大人は身をもって知っている現実ですね。
Listening Practice by Repetition つまり、復唱による聞き取り訓練が一番大事ということでしたが、これはまさにエスタミネーが毎日実践していることですよね。
植村先生はなんと過去15年ぐらい英語の同時通訳(おそらく医学関連)もなさっており、ポーランド語をはじめ15カ国語で専門の脳の研究発表の講演をなさったということ。
Just amazing!!
最後にはうまい講演のコツまで話が及びなかなかおもしろかったです。
やはり言語習得には、はじめにListeningありきです。
自宅では時間を作ってとにかく一日10分でも30分でもListening training をしてくださいね。これが結局英語習得の近道なようです。 Good luck everyone!
金・土・日と千葉の幕張でスピーチのワークショップに参加し、またスピーチ世界大会チャンピオンのCraig Valentineさんと脳神経外科医で日本医学英語教育学会名誉理事長で「英語脳をつくる」の著者の植村研一さんの基調公演を聴いてきました。
最初のワークショップはスピーチ世界チャンピオンのCraigさん指導のもと “How to present with impact and persuade with ease.”
例えば、スピーチを始める際に、
I’m going to talk about X…
と言う代わりに
The most fantastic man I ever saw….
と言った方がインパクトが強いということです。
参加者も実際に表に立って、その他いろいろとスピーチのツボを教わり、ゲラゲラ笑っているうちにあっというまに2時間が過ぎてしまいました。
その次のワークショップがイギリスの議会が発祥のParliamentary Debate Workshopでgovernment(政府・与党)とopposition(野党)に分かれてのディベートですが、それに”Humorous”という形容詞がついていて楽しいディベートのデモンストレーションでした。
講師は日系証券会社勤務を経て米系証券会社勤務ののちトレーニングスペシャリストとして独立していらっしゃる小林美枝子さん。英語のなんとかと言う国内のスピーチコンテストでも優勝された方で、本当に楽しかったです。
ディベートはAn intellectual sport for British gentlemenということで、Parliamentary Debate にはふたつのタイプがあり、ひとつはPolicy Debate(政府の政策などー地球温暖化にたいする政策等)、もうひとつはValue Debate(モラル的なものなどー「人は絶対にうそをつくべきではない」等)。
ディベートを通して、logical skills, listening /speaking skills / teamwork / learn other’s opinions without being upsetなどなどいろいろと学ぶことができ、英語を駆使する力が一段と上がります。
いや〜、本当に楽しく充実したワークショップでした。次回は基調講演についてお知らせしますね。