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2020年8月23日
Miwako's EYE

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今年はコロナの影響でいろんな検定試験が延期されたり中止されたりしましたが、6月末にあった英検で今回はエスタミネーからさまざまな級で合格者が多数出ました!!特に以前特別集中講座を受講した高校生の英検準1級の合格者が大変多くて、本当にみんなの努力が報われて嬉しい限りです。準1級レベルになると単語の問題だけでもリーディングの問題の半分以上を占め、とにかく長い学習時間が必要です。今日は2次試験の面接日で、今週はたくさんの生徒さんが面接の練習をしました。

写真は英検準1級の面接試験の第1問目で絵を見てストーリーを組み立てるというもの。意外にやさしそうで落とし穴もあります。気をつけることは時制、主語と動詞の一致(現在形であれば3人称には s がつくなど)、絵にある時を表す’A day later’ などをうまく使うとスムーズにいきます。

また、準1級では社会的な問題も多く聞かれます。例えば、

・Do you think the public universities should be free for everyone?(国公立大学は無料になるべきか)

・Has IT had a positive effect on school education? (ITは学校教育に良い影響を与えているか)

・Do you think music and art classes are necessary at school?(学校で音楽と美術の授業は必要か)

これらの問題に関して自分の立場(Yes/no)を示し、その理由を明確にそして端的に即座に示さねばなりません。

私のレッスンではみんな結構反応はよく、どんな問題でもとにかく喋り続けました。この沈黙しないで話し続けるということがこのテストでは大事です。また、これらのテストを受ける子たちはこの練習を通してこれらの社会問題にもっと関心を持ち始め、次回同じような問題が会話で出てきたり、エッセイライティングで出てきたらさらにうまく意見を表明することができるでしょう。

これから英検などの試験を目指す方へのアドバイスです:

*毎日とにかく10分は単語の練習をして着実に単語力を増強すること。最終的には単語力勝負です。

*とにかく声に出す音読をたくさんすること

*英語で会話をする時間を多く取り、たくさん間違えその経験から正しい言い方を汲み取り何度も練習すること

*世の中のいろんなトピックについて考え自分の意見を日本語と英語で言えるようにすること。そのトピックについていい意見が思いつかなかったら、ネットでいろんな情報を探しキーワードのボキャブラリーを増やしておくこと(日本語も英語も)。

毎日の習慣に30分は真剣英語時間を取り入れると3ヶ月後には大きな力がついています:)

習慣アプリなどを(habitfyなど)使ったり、タスク管理ツールTrello などを使って、毎日やるべきことをきちんとやるという習慣を定着化させることもできます。

みんな、お疲れ様〜!

 

 

2020年8月20日
Miwako's EYE

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海の向こうのアメリカではコロナがなかなか収まらず大変ですが、そんな中大統領選の動きが活発化しています。何とかトランプ大統領の悪政を正常に戻そうと民主党が一致団結し今日Joe Biden 氏が正式に民主党の代表に任命されました。前民主党の大統領Obama氏のファーストレディのMichelle Obama氏はその人柄から世界的に大変ポピュラーでしたが、当時の副大統領の妻Jill Biden 氏のことはあまり語られることはありませんでした。

Jillは博士号を持ち、セカンドレディであった8年間も含め実はずっと大学で英語を教えている教師です。走ることも日課にしていて心がけていることは、「走っているときはネガティブなことは一切考えない」ということだそうです。その他軍人のファミリーを支援する活動をしたり、童話の本を出版したりといろんなことをしている方ですが、一貫しているのは周りの人への気配りと思いやり、そして自分の信念ややりたいことはブレずにしっかり全うするという理想的な人間像を持った人です。

今日民主党大会の中で彼女のスピーチを初めて聞くことができました。素晴らしいスピーチで多くの人が感動したことと思います。もちろん私も!その一部の抜粋です。

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We found that love holds a family together. Love makes us flexible and resilient. It allows us to become more than ourselves, together. And though it can’t protect us from the sorrows of life, it gives us refuge, a home. How do you make a broken family whole? The same way you make a nation whole, with love and understanding, and with small acts of kindness, with bravery, with unwavering faith. You show up for each other in big ways and small ones, again and again. It’s what so many of you are doing right now for your loved ones, for complete strangers, for your communities.

愛は家族を団結させる。愛は我々をしなやかにし,回復力をつける。愛があるとき人がつながると自分以上の私にしてくれる。人生の悲しみからは守ってはくれないかもしれないけれど、愛は避難するところ、つまり心の拠り所を与えてくれる。

どうやったら壊れた家族をまたひとつにできるでしょうか?国家を一つにするのと同じです。愛と理解を持ってやるのです。そして小さな親切と大胆さ、さらに揺るぎない信念を持って。大事なことにも些細なことにも、お互いのために会いに行くのです。何度も何度も。みなさんの多くが愛する人たちのために、全くの他人に、そしてコミュニティのためにたった今その行動を取っています。

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2020年8月18日
Miwako's EYE

 

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『人生は変わっていくもの:何歳になっても変化をものともしない自分になろう』(私が勝手につけた邦題です)

 著者であるブルース・ファイラーはもともと元気印だった父親が年老いてパーキンソン病にかかりなんども自殺を図ったり、自身がガンにかかったりと大変な人生を送っています。1年かけてアメリカ50州を周り様々な人の大変な人生経験を聞き、そこからパターンを特定し人生で大きな変化が起こった時にどうやってそれを乗り越えるかのヒントを探りました。

人生のひとつのフェーズから次のフェーズへと移る過渡期(transition) が以前にも増して増えており、その過渡期を乗り切るスキルを早急にマスターすることが我々みんなにとって必要だとファイラーは言っています。仕事がひとつだけ、恋愛相手もひとりだけ、幸せの根源がひとつだけというのはもう救いようがないほどに時代遅れ。

Life Is in the Transitions に書かれていることは、「人生の途はまっすぐではなく、様々な出来事がその進行の邪魔をする。そのうち10個のうちのひとつはファイラーが言う「ライフクエイクー人生震(地震のことを英語ではearthquake アースクエイクー地面が揺れる、という)」となる。人生が大きく揺れる、つまり、今の人生から次の人生へと移らざるを得ない大変革的なことが起こる。この過渡期というのは平均して5年に1度ぐらい起きる。結果、我々は人生の半分をこの落ち着かない状態(過渡期ーtransition)で過ごすことになる。あなた、もしくはあなたの知り合いの誰かが今過渡期にいるだろう。」

ファイラーが見つけたパワフルなスキルとは、感情に素直に向き合い、古い自分の価値観を捨て、いろんな方法を試し、他の人に助けを求めることなどなど。また、家族で語り継がれている話も力をくれるものだと言っています。

 英語で読める人は是非読んでみてください。日本語版が出るのが待ち遠しいですね。

 

2020年8月6日
Miwako's EYE

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ある読解のクラスで出てきたこの言葉 ‘captainitis’。辞書にも載っていませんが、あえて訳すると「キャプテン病」、もしくは「キャップテン炎」。

-itis というのは接尾語で「炎」を意味し、通常は臓器などにおける炎症を表します。例えば、dermatitis は皮膚炎、gingivitis は歯肉炎、hepatitis は肝炎と言うように。

この読解はイギリスやオーストラリア留学に必要なIELTSテストのリーディングセクションの “The Psychology of Innovation” に出てきたものですが、

“The wrong kind of leadership will lead to what Cialdini calls ‘captainitis, the regrettable tendency of team members to opt out of team responsibilities that are properly theirs.’…”

間違ったリーダーシップはチャルディニが言う「キャプテン炎」になっていく。つまり、チーム全体の責任なのにチームのメンバーがそれを放棄する残念な傾向。

He calls it captainitis because, he says, ‘crew members of multipilot aircraft exhibit a sometimes deadly passivity when a flight captain makes a clearly wrong-headed decision.’

彼がそれをキャプテナイティスという理由は、「複数のパイロットがいる飛行機でキャプテンが明らかに間違った判断をした時に、クルーが時に致命的な消極性を見せるからだ」

チャルディニはこれは飛行機に限ったことではないと言っています。部活のキャプテンや監督の指示には嫌々従った人もたくさんいるでしょう。上司から言われたことで、「えっ!!??」と思ったけれど従わざるを得なかった場合もあるでしょう。ただ飛行機じゃなかったので死には至らなかったと思いますが。

現在のトランプ政権を見ていてこのキャプテン病のことを思います。彼と合わずに彼の元を去って行った人もたくさんいますし、彼に従う人もたくさんいます。彼の周りにはオポチュニストの人(日和見主義者ー自分の都合に合わせてつく側を変える)もたくさんいると思いますが、段々悲しくなるアメリカの現在の状況です。

リーダーの立場にいる人はキャプテン病にならない心がけが必要ですね。

 

 

 

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