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Keynote Speech Part 2 基調講演(2)
2012年6月8日
Miwako's EYE
ふたつめのkeynote speechは脳医学者のDr. 植村研一氏。先生にはいろんな肩書きがあるのですが、その中に「日本医学英語教育学会名誉理事長」というのがありました。(後でそのサイトを見てみたら「医英検」なるものがあるのも初めて知りました。)
ところで、演題は「英語脳をつくる」です。
The English title was ‘How to Learn English Effectively Based on Brain Mechanism.’
開口一番が「みなさんにお渡しした資料は、家に帰ってから見てください。講演中はメモ等を取らずに、私の方を向いて一緒に楽しみましょう。」ということで、なかなかいいなと思いました。

しかし非常に早口。頭の回転が速すぎるんですかね。

先生が指摘したのが、入学試験で英語が100点満点で入学してくる医学生に英語のニュースを聞かせても全くわからない、The New York Timesの社説を読ませても辞書なしでは読めない、という日本の学生の悲しい現実。

日本の英語教育は完全に間違っているのに、誰もそれを変えようとしない。

とにかく赤ちゃんが言葉を学ぶようにまずListeningをたくさんやらなければならない。

だいたいtarget languageを300時間ほど聴くとどの言語でも音の切れ目がわかってくるので、外国語を学ぼうと思うならば、まず真剣に一日3〜4時間その言語を聴くことだそうです。そして脳のウエルニッケ野にその音に反応する部分を作り、その後はSpeakingを練習するとスムーズに新言語を駆使できるようになるそうです。

ReadingとGrammarをやっていても一生その言語でのcommunicatorにはならないと断言。
もちろんそれは私たち日本人の大人は身をもって知っている現実ですね。

Listening Practice by Repetition つまり、復唱による聞き取り訓練が一番大事ということでしたが、これはまさにエスタミネーが毎日実践していることですよね。

植村先生はなんと過去15年ぐらい英語の同時通訳(おそらく医学関連)もなさっており、ポーランド語をはじめ15カ国語で専門の脳の研究発表の講演をなさったということ。

Just amazing!!

最後にはうまい講演のコツまで話が及びなかなかおもしろかったです。

やはり言語習得には、はじめにListeningありきです。

自宅では時間を作ってとにかく一日10分でも30分でもListening training をしてくださいね。これが結局英語習得の近道なようです。 Good luck everyone!


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