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Liberty, Equality, Fraternity, and Solidarity – 自由・平等・友愛、そして団結ーフランス・パリの100万人行進が伝えるもの
2015年1月11日
Miwako's EYE
先日フランスの週刊風刺誌 Charlie Hebdo が襲撃されました。
同誌は「左派よりの風刺新聞であり、イラスト(風刺画)を多用し
フランス国内外の右派、カルト教団、カトリック、イスラム教、ユダヤ教、
政治等々に関して、調査報道を行っている」(Wikiより)
イスラム教の予言者ムハンマドの風刺画を数回掲載し
過去に火炎瓶等が投げ込まれたりしています。
しかし同誌が風刺しているのはムハンマドだけではなく
ローマ法王や、数多くの政治家、日本の福島原発事故など
毎週様々なネタでいろんな人や事象を風刺しています。
ここで気をつけたいのは、風刺するのは西洋の文化のひとつだということ。
イスラム教の人はイスラム教以外の人は受け入れないし、
ましてやムハンマドを侮辱する行為や言葉は
それだけで死刑に値するといいます。
イスラム教は「服従」の宗教です。
コーランに書かれていることに従えば幸せな人生が送れるといいます。
そこには議論の余地はなく、ただ従うだけ。
日本人も議論や討論が上手ではありません。
地位が高い者や年上の人と平等に議論するという土壌がないので
日本でも天皇や長崎県知事などの風刺をしたらひんしゅくを買うでしょう。
しかし、何人の日本人が雑誌が天皇を侮辱したと言って
中国かどこかにハードコアの軍隊トレーニングに行って
戦闘隊員のような完全武装をして高性能マシンガンで新聞社を襲い
10数人を殺害するか疑問です。
日本にも過激派がいた(いる?)のでありえないことではないですが。
またユダヤ人のスーパーも襲われました。
ユダヤ人はフランスではよく標的にされ
去年は悲しい事にユダヤの学校の生徒たちが
学校帰り殺されるということもありました。
しかしこのフランスの団結力。
圧倒されます!
フランス革命で民主主義を勝ち得たフランス。
テロには絶対に屈しないぞ!と様々な宗教の人たち100万人以上の人が
パリのPlace de RepubliqueからPlace de la Nationまで
行進を行っています(現在進行中)。
オランド大統領が世界中の首相や王、首長などに声をかけ
イギリスのキャメロン首相やドイツのメルケル首相、ヨルダンのアブドラ王や、
さらにびっくりするのがイスラエルのナタニヤフ首相と
パレスチナ自治政府アッバース大統領が同時にこの行進に参加したこと。
またパリだけでなくプロヴァンスやツールーズなど他の町でも
大規模な行進があったようです。
表現の自由を求め、テロには屈しない、ペンは武器より強し
というフランスの人たちのこの”Beautiful sea of humanity”は
歴史的な1ページになったことは間違いないでしょう。

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