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Visiting Estaminet Almni Abroad #9 Seoul, South Korea エスタミネー卒業生との再会(9)
2015年10月13日
Miwako's EYE

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寒〜いパリを後にしユーラシア大陸を越えてたどり着いたのはお隣の韓国。実はずいぶん昔にKinpo空港だけにはタッチしたことがありますが、入国審査を終えて外に出たのは初めて。日本と同じ時間帯ということも初めて知りました。隣の国のことにこんなに無関心だった自分が恥ずかしい。でも今回の旅行で一番苦労したのはこの国。なぜかって言うとハングルが全く読めないからです。アルファベットの国は昔のお勉強が少し役立って、なんとかサバイブしましたが参りました。おそらく外国から日本に来た人たちが感じるのはこんな感じだろうと実感しました。町の感じも歩いている人たちもなんか馴染みがあるんですが、バスに乗っても発音がわからないから結局他の乗客に「英語」で聞く始末です。でも驚いたことに、私が尋ねた方達はみなさん、本当に一人残らず素晴らしい英語を話されました。日本の英語教育の効果のなさをも実感する旅になりました。

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さてさて前置きが長くなりましたが、ここソウルの世界的に名高いソウル大学で韓国史を勉強しているSeimiちゃんをたずねました。彼女にどうして今の自分があるのか聞いたところ、もともと韓国に興味をいだいたのは小学校のときの歴史の授業だったそうです。大学に実際に入って韓国の人と交流してみたら、自分が学校で教わった日韓の歴史とのズレがあり、実際はどうなのかを深く知りたいと思い留学を決意したそうです。

ソウル大学の歴史の授業はもちろん全部韓国語ですが、日本で読む韓国史とは全く違うそうです。私は昔アメリカの学生時代にスペイン語を専攻していたんですが、そのときスペイン史のクラスでスペイン人の先生が、「スペイン人の書くスペイン史とムーア人の書くスペイン史は全く異なっている。歴史を勉強するときは常に誰が書いたものかを意識して解釈しなければならない。」と言っていたことを思い出しました。

「特に近代韓国史においては、韓国は基本的に被害を受けたという立場なので、日本人とはまったく違う視点で書かれています。その視点は日本にいたら絶対に触れることがないので、韓国に行かなければ学ぶことができない」といいます。しっかりと勉強して将来の日韓関係に何か一石を投じることができればいいですね。

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韓国に来て感じることは、周りに親身になっていろいろと助けてくれる方が多いということ。なので韓国に行って寂しいと思ったことは一度もないそうです。私もハングルが読めずいろんな人に助けてもらいましたが、とにかくみなさん親切でした。

Seimiちゃんの将来の目標は日韓の通訳士。どの言語でも通訳になるということは至難の技です。両方の文化、歴史、その他もろもろを深く正確に知らなければなりません。でも昔の真摯に学問に取り組む彼女を知っているだけに、彼女ならやれそうだという確信が私にはあります。

Seimiちゃん、あなたのおかげで今更ですが、お隣の国韓国に私もだんだん興味が湧いてきました。隣国のこと私たち日本人はもっと知らないといけませんね。だって、文化的なものはたいがいが朝鮮半島を通して日本にもたらされたんですから。なので古代以来友好と交流がたくさんあったはず。韓国から受けている恩恵は計り知れません。そして将来の日韓関係の展望を良くするためにも、今の時代に生きる私たちが正しい歴史認識をして次世代の人たちに負の遺産を残さない努力をするべきです。Seimiちゃん、これからの活躍応援してますね〜❤️

 


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